★用意するもの★

※火を使う実験なので、小さいお子様は親の付き添いのもとで実験してください。

★実験手順★

  1. まず、空き缶に水を少し入れる(缶の底に軽く溜まるくらい)。

  2. 次にガスコンロのい上に金網を敷き、その上に缶を置いて加熱する。
    ※注意 :ガスコンロは、必ず安定したところに置く。
    ※注意 :缶の口から高温の水蒸気が出るので、のぞき込まないこと。

  3. 缶の中の水が沸騰し始めてしばらく経ったら、ガスコンロの火を消し、軍手をしてすばやく缶にふたをする(ガムテープなどで缶の口をふさぐ)。
    ※注意 :熱した空き缶は非常に熱くなっているので、やけどをしないように!!
    ※注意 :缶は必ず軍手をしてから触ること。

  4. 空き缶に霧吹きで水をかけて缶を急激に冷やす。

  5. うまく缶が潰れれば成功!

  6. 実験が終わったらきちんと後片付けをしよう。



★空き缶つぶしの仕組み〜大気圧の存在★

普段はまったく気づきませんがわたしたちの周りには「大気圧」という空気による力を受けています。その大きさは1p四方あたり1kgの力がかかっています。

普段は空き缶には空気が入っているのでつぶれません。 しかし水蒸気でなかの空気を追い出し、ふたを閉め冷やすことによって水蒸気が水に戻り空き缶の中に「真空」と呼ばれる何もない空間ができます。そうなると空き缶は内側から押し戻す力を失い、まわりの空気の力(大気圧)によってつぶれてしまいます。

ではなぜ私たちはその力をを感じないのでしょう?
 私たちの体は真空ではなく中身が詰まっていて、大気圧に対して押し返す力とでつり合っているからです。