液状化現象

【液状化現象とは】
 砂や土の中には、隙間が多いながらもつみ木のようにバランスを保っているものがあります。 この砂や土が水を含んでいるとき地震などでゆれの力が加わると、バランスが崩れて いったん水の中に砂粒が浮いた状態になり、しばらくすると上に水、下に砂が溜まっていきます。 これにより建物が倒れたり、地面から泥が噴出したりします。
 液状化現象が起こるのは、砂粒の大きさが0.1〜2mmぐらいの地層があること、土が水を含んでいること、 地下水位が高いことが条件です。海岸近くや埋立地は、この条件に当てはまるところがあります。

【実験用具等】
  • 透明な箱(水槽のようなもの)
  • 砂または土
  • スコップ
  • バケツ
  • 建物のモデルとなるもの
  • ビニールシートや新聞紙など
  • 雑巾
【実験の手順】
  1. あらかじめ水がこぼれてもいいようにビニールシートまたは新聞紙を敷いておきます。
  2. 透明な箱に砂または土を入れます。底から5センチ以上になるように入れたほうがいいでしょう。
  3. 次に水を多めに入れます。上に水が溜まるようだと多すぎるので、その場合は水を捨ててください。
  4. スコップで平らにならし、上に建物のモデルを乗せて少し埋めてください。
  5. 箱の両脇をトントン叩き、上に水が溜まって建物のモデルが倒れれば実験成功です。
続けて実験をする場合、一度スコップで砂や土をかき混ぜてからにしてください。

@ふつうのすなやつちに水が入りこんだじょうたいです。 すなとすなのあいだにはすきまがたくさんありますが、 バランスがとれているため上にのっているものはたおれません。
Aじしんなどでつよいゆれがくわわると、すなが水の中にういて、 どろのようになります。このとき上においてあったものはうまったりたおれてしまったりします。
Bしばらくすると下にすながたまり、上に水がたまります。 すなのつぶはゆらすまえよりぎっしりとつまっています。